薪ログ2

薪?なにそれ美味しいの?

現代農業という雑誌

現代農業
知らない人は知らない、知っている人は知っている、という、ごく当たり前のことを言いたくなるくらい、こちらに引っ越してくる前には視界に入らなかった雑誌。

今回の特集はヒモ&ロープの結び方
南京縛りという結び方を義父に教わったのだが、久しぶりにやろうとして、忘れてしまい
ネットで調べても、いざ結ぶときに忘れてしまう
で、本なら、必要なときに簡単に手に取ることができるし、思い立ったときに練習できるんではないかと。
しかし、この雑誌は、意外と奥が深い
民間療法(汗疹対策)から、違法ギリギリ(どぶろくの作り方)や、TPPに反対する理論武装、トマト料理のレシピ、農作物直売所で人参が長持ちするちょっとしたこつ(あくまでも農産物直売所であって、家庭でも、ましてや、畑や倉庫でですらない)まで、ちょっとしたカオスが400ページ弱に詰め込まれている

とは言っても、それは、自分が骨の髄まで農産物消費者であるからであって、農産物生産者の視点に忠実なこの雑誌を理解するためには、広義のパラダイムシフトが必要なだけである

近所のおじいちゃんおばあちゃんと話をして感じていた違和感が、ジジババをある意味極端に固定化したものとしてのこの雑誌を目の前にすることで、違和感の根源は、訛りに対する理解力不足ではなく、もっと徹底的な異界(だからぁ、パラダイムが違うってことよ!)なんだってことをあからさまに叩き付けられるために、「頭では分かっていたつもりでも本当は分かっていなかった」的なアホみたいな自覚へと変わっていったのである

と言うわけで、「田舎暮らし」を志向している皆さんに、特にお薦めの雑誌です。田舎に引っ越しても、畑をいくらいじっても、自分は農民ではないし、これから先農民になれるかどうかも怪しいと言うことを、ちゃんと認識し、その上で、「田舎暮らし」をしましょう。もちろん、自戒を込めた提言です