こんにちは、mooです
マシーンがまた増えたので、キャラ立てをまたまたやっているのですが、036QSに関して、ちょっと長くなったんで別記事にすることにしました
我が家にある3シリーズは2台(034S,036QS)ですが、参考に038S,262,034,036も載せます
基本情報
038S(66.8cc,3.3kW,6.6kg①24"8.8kg②20”8.4kg)ゴム
036QS(61.5cc,3.4kW,5.8kg①24"8.0kg②20”7.6kg)ゴム
036(61.5cc,3.4kW,5.7kg)ゴム
034S(61.5cc,3.4kW,5.4kg①24"7.6kg②20”7.2kg)ゴム
034(56.5cc,3.0kW,5.3kg)ゴム
262(62cc,3.4kW,5.8kg①20"7.8kg②18"7.6kg)バネ一部ゴム
034は、排気量が大分少ないので、別物と考えます
後は、ほぼカタログ出力が同じなので、後は、重さです
038は、分野が違うので、重さを犠牲にして、丈夫さに振っていますから、ここで比較するのは無意味です
残りの中で、034Sが、明らかに軽いので、この中で一台を選ぶとしたら、034Sとします
しかし、034Sの後継マシーンである036が単なる重量増だけと言うことはないでしょうから(知らんけど)、036と034Sの選択は本来悩ましいはず・・・
なんですが、036QSは、選択できません
036QSは、QS自体が問題になります
もちろん、QSは、安全性の高さが、重さ&使い勝手の悪さ(&価格)との、バーターになっているわけで、そのこと自体には納得してます
(安全性が上がるなら、ある程度まで、重い、使い勝手が悪い、価格が上がる等は受け入れると言うことです)
ただ、その安全性の仕組みが、ちょっとどうかと思うんですよね
そもそもの話をすると、チェーンソーによる被災位置は、半分以上が、左足、後は、頭、右足、左手がぼちぼちみたいです(厚生労働省)
頭の原因となるキックバックの時、ハンドブレーキがかかるのは、非常に有効です(もちろん、ヘルメットも)
キックバック自体、軽度の物なら、(太い原木では)頻発するものですから、ハンドブレーキは、必須です(そして、実際、現状、標準装備になりました)
足の原因となるチェーンソーの操作ミス(切り終わりとか、不安定な態勢)の時、防護ズボンとかチャップスは同じく有用です(そして、実際、雇用関係があるときは義務化されました)
後、手袋や靴とか、頻度は低いようですが、もちろん、有用でしょう
因みに、林業事故の原因は、圧倒的に、立木との激突みたいですね
大分差があって、第2位がチェーンソーですが、死亡事故に限ると、ほとんど、立木にぶつかったとかで、後は、木から落ちたとかのようですね
まぁ、この死亡事故統計は、チェーンソーが原因だと言うことに重点が置かれていて、倒木が原因なのか、チェーンソーによる切創が原因なのかが、今一、不明です
(原因が激突と書いてあるので、「切れ、こすれ」による、重傷はともかく、死亡事故は少ないのかもしれません)
以上を踏まえて、QSが有用な場合とはどんなときでしょう
右手を離した直後に、ソーチェーンが、身体のどこかに接触する場合
(右手を離したら、0.5秒で、ソーチェンが止まると、OMにわざわざ書かれています)
右手でリアハンドルを掴んでいて、アクセルを吹かしていたのに、急に、右手を離すのは、どのような場合でしょうか?
切断中に、何らかの理由で(足が滑ったり、倒木が向かってきたり)、右手を離してしまい、チェーンソーが身体に向かってくる場合でしょうかね
ただ、防護用のメットやズボンや手袋や靴を着用していると、かなりの部分を防ぐことが出来そうです(怪我をするのは、半分以上、左足ですし、基本的に防護用品で守られている場所です)
しかも、アクセルが開いていなければ、トルクがかからないので、切断力が弱くなり、深手になりにくいです
ここら辺りが、微妙なんですが、イメージで言えば、アクセルが開いていたら、チェーンソー用の防護用品で、強制的にストップさせないと非常に危険ですが、アクセルが開いてなければ、それほどでもない・・・と言いきっていいのか???
まぁ、安全に関することなので、軽視しすぎても、ヤバイし、重視しすぎても、現実的でなくなりますからね
それはさておき、この機構が有効な場合のほとんどは、エンジンをかけるときなんじゃないかと推測します(アクセルを触ってなくても、アクセル全開ですからね)
メーカーの意図はどこにあるのか分かりませんが、単純に、エンジンをかけるときは、ソーチェンが動かない様にする機構で良かったんじゃないかと言う気がします
壊れたら、ソーチェンが動かないだけにしてほしい、ハンドブレーキがきかないのはちょっとまずい気がするんですよね
エンジンに火を入れた直後は、右手が離れた状態で、回転数が上がるので、非常に危険だと言えます
公式では、ハンドブレーキを効かせ、地面に置いて、右手用のハンドルの所を踏んで、エンジンをかけるわけです
これは、上記の危険への対策としては、ほぼ確実な対策です
(で、持ち上げる前に、アクセルを吹かせて、アイドリングにすれば、ほぼ、完璧かと)
が、実際、どれくらいの割合で、それを実行しているか分かりません
(股に挟んだりとか、落としがけとか・・・)
ところが、QSは、どうやっても、100%、ハンドブレーキがかかった状態で、エンジンをかけることになります
とても安全だと言えますが、逆に、ハンドブレーキをかけるとか、地面にしっかり固定するとかで、別にいらないとも言えます
事故は、可能性が0.1%でも、発生したら、終わりだったりするので、安全性は、おろそかに出来ないのは確かです
但し、安全性と、マイナス(不便、高価、重さ等々)の間で、なにをどう選択するかは、各個人の判断になるわけです
で、QSが主流になれなかったとか、義務化されなかったのは、そのバランスに、みんなの支持を得られなかったからでしょうね
さらに、後期型は分かりませんが、特に、手元にある前期型は、複雑な機構で、ハンドブレーキも絡んでいるため、(多分)最重要と思われるハンドブレーキの信頼性に、マイナスの影響があることが、大きな問題でしょうね
(安全機構は、シンプルイズベストに尽きると思うのですが・・・)
まぁ、パワーもあるし、独特の操作性が楽しいので、使うと思いますが(笑)
因みに、QSマシーン以外では、ハンドブレーキをかけて、地面に置いて、右足でリアのハンドルを踏んで、エンジンをかけることが推奨されていますが、その場合、クラッチがクラッチドラムの内側を滑っていると言うことですよね(しかも、フルスロットルで)
緊急事態ならいざ知らず、日常的に消耗させるのは、ちょっと・・・と思ってしまいます
クラッチもクラッチドラムも元々消耗品だとはいえ、そう、頻繁に交換するのは大変なので、ちょっとためらっちゃうんですよね
実際問題、ハンドブレーキをかけて、スタートさせた場合と、そうでない場合で、寿命がどれくらい違うのか分かると、ちゃんと、判断できるんですけどね
(そんなに違わないのかな?)
(えっ、ケチ臭い???)(笑)
追記 すみません、書き忘れましたが、安全確保のレベルが、各個人の判断と書きましたが、例えば、消防士のような場合、別物です
当然、個人の判断でもないし、レベルもかなり上です
個人的に知っている山師とか、伐採屋さんは、もう本当にそれぞれですね