FISKARS X27 は、GB 450 に取って代わったのか?その2
今日は、雨なので、X27のレポートでもしましょう。
買ってばかりの時のレポート(その1)
レポートその1の要点
ヘッドヘビーなバランスと、長くて、しなる柄によるヘッドスピードの高さ、そして、その結果の1ランク上の破壊力
レポートその1の気になる点として、3つ。
イ:ヘッドの首振り
ロ:跳ね返り
ハ:高すぎるヘッドスピード
現在の使い方
基本、X27を使用していて、X27で割れない場合のみ、GB450を使用している。
ここから先は、思いつくままに書きます。
まず、ファーストチョイスは、X27になりました。
理由は、必要な破壊力があり、(450に比べて)軽いというのが大きいです。
例えば、1時間以上振り続ける場合、一番大切なのは、一発で割れることです。振る回数が、即、、体力の消耗や、一定時間に於ける薪の生産量につながります。さらに、食い込んだりすれば、生産量が減りますし、強く跳ね返ったりすると、肘や手首を痛めたり、心が折れたりします。基本的に一発で割れて、時々、何度か振る必要がある程度が、リズムよく大量の薪割りをすることが出来ます。
実際に、使ってみた結果、X27で割れない玉は、ムクのような薪割り難度が高い木種か、大玉(Φ50cm以上)などで、450でも相当苦労する玉です。つまり、やる前に大体判断が可能です(薪割り難度に関しては、ここのコメント欄参照)。
逆に、ムクのような薪割り難度の高い玉の場合は、破壊力がより高い450が必要です。X27だけなら、確実に心が折れるでしょう(多分)。使用回数が少なければ、より破壊力がある(より重い)斧でも、使えるでしょうから、手元に用意しておきたいですねぇ(次に買う斧は何にしようかなぁ)。
話がずれました。
まず、大切なのは、一発で割れること。そのためには、必要な破壊力があること。
つまり、破壊力が十分あることが必須条件です。
そして、破壊力といえば、通常、重さのことです。
実際は、重さとヘッドスピードですが、斧の世界では、どうも、重さが重視されてきたようです。
もちろん、その破壊力の作用点としての刃の重要性は、言うまでもないです。
この二つの斧の刃にも、違いはあるのですが、今回はスルーで。
X27は、ヘッドスピードを上げる工夫で、1ランク上の(重さの)斧の破壊力を生み出しています。
そして、そのため、だいたい、一発で割れています。
もちろん、私が扱うことが多い木種の範囲で、と言うことです。
ホームセンターで買った和斧は、ヘッドスピードを上げることで、そこそこの破壊力はありました。
しかし、割れない率が高かったし、ヘッドスピードを上げたことによる弊害で、柄が折れるということが頻発したため、使わなくなりました(2,3回振っただけで、折れたことも)。
その点、X27は、グラスファイバー強化ナイロン樹脂製の柄は、クサビ調整も不要で、頑丈です。
また、話がずれました。
さて、以上を踏まえた上で、後は、重い斧を使うのと、軽い斧を使うのでは、一定時間内にどちらが多く振ることが出来るのか?という問題になります。確かに、軽い斧は、振り回す必要があり、それはそれで大変だと思います。それでも、私は、軽い斧の方が、振る回数を増やすことができました。
よって、道具として、X27を使わない理由はないですね。
(体を鍛えたいとか、パワーを見せつけたいとか、いろいろあるのでしょうが・・・)
が、しかし、X27にも気になると言っていた点がありました。
次に、それを検証します。
イ:ヘッドの首振り
ロ:跳ね返り
ハ:高すぎるヘッドスピード
イとハは、慣れました。現在は、特別、気にはなりません。微調整で何とかなりました。
ロですね、問題は。
現在、左肘に痛みがあります。左手首にも少しあります。これは、X27が原因なのか、特定できていませんが、可能性があります。
X27より回数は少ないですが、450も跳ね返されることはあります。
しかし、ヘッドスピードが高くないせいか、ヘッドが重いせいか、跳ね返されるときの挙動が、何というか、緩いんですね。肘や手首にかかる負担が比較的少ない感じです。
X27の跳ね返りを説明するのは、難しいですね。
本来、玉に向かうべきエネルギーが、手元に帰ってきてしまう感じでしょうか?
さらに、振り回しているため、関節が伸びきってしまい、被害が大きくなるというのもあるかもしれません。
いろいろ工夫のしようがあるのかも知れないですが、X27の特徴であるヘッドスピードを保ちながらというのがネックになりそうです。
現在の対応は、やばそうなのは最初から、450に持ち替えるというものです。
と言うわけで、まとめです。
扱いやすくするためには、軽くするしかないです。
その分、ヘッドスピードを上げやすくして、破壊力を維持しようとします。
ただし、ヘッドスピードを上げすぎると、弊害が大きくなるので、限度があります。
X27は、扱いやすい重さで、ヘッドスピードも上げやすく、必要な破壊力を発揮できます。
つまり、良いバランスだと言えます。
後は、ヘッドスピードの上昇による弊害が許容できる範囲に収まるか?現実的な対処が見いだせるか?にかかっていると思います。
現状、許容範囲だと思います。ただし、肘や手首への影響次第では、「私は、使いこなせなかった」という結論になるかもしれません。
やはり、レポートは、その3に続くということになりました。
出来れば、445辺りと、比べてみたいですね。
と、ここまで書いてきて、442とか、445とかの重量を調べていたら、プチパニックになってしまいました。
以前、調べたとき・・・
> 450は、3.4kg。X27は、2.7kg。因みに445は、2.5kgで、ほぼ同じ。
だと(ソースは覚えていません)。
ところが、450は、2.36kgだとか、2.49kgだとか、いろいろ見つかりまして、450の方が軽い?(イヤ、そんなはずはないです。持てば分かります)
多分、ヘッドのみの重さと、全体の重さが混乱しているようです。
で、X27も含め、オフィシャルに行ってみましたら、
X27: 2.6kg(ヘッドは1.83kg)(すると、柄は0.77kgで、91.5cm)
450: 3.2kg(ヘッドは2.31kg)(すると、柄は0.89kgで、80cm)
445: 不明(プロダクツにありませんでした)
442: 2.4kg(ヘッドは1.59kg)(すると、柄は0.81kgで、70cm)
(注:ヘッド重量は、X27で、BladeWeightで、450では、HeadWeightという表記でした)
でした。
X27と450は、ヘッドで、約0.5kg、全体で、0.6kgの違いでした。
X27と442は、総重量は近いかもしれませんが、柄の長さが、20cmも違うので、比較にならないかもしれません(特に破壊力)。
今回は、こんなところでお終いにさせていただきます。
おわり
ツール
woodstove VermontCastings Encore Catalytic
axe GRANSFORS BRUKS 450 Splitting Maul (GB)