FISKARS X27 は、GB 450 に取って代われるのか？
明後日(つまり、明日)にレポート予定だったが、薪作業中に届いたので、早速、使ってみました。
印象的だったのは、持ったときは、意外と重いと感じ、振ったときは、意外と軽いと感じたことです。
一応、斧の使用歴を言っておきます。
和斧3本（30年ほど前からある斧と、ホームセンターで買った2本）
GB450
（借りてしばらく使った）マジックアックス
ホームセンターで買った2本は、柄を何本か交換したくらい使用しました。
薪割り経験としては、いままでに、４０ｔくらいは、薪割りしました。
ある程度、体重もパワーもある方。
さて、外観
450より拳一つ分長い
もうちょっとアップで
厚みが違う
450は、3.4ｋｇ。X27は、2.7ｋｇ。因みに445は、2.5ｋｇで、ほぼ同じ。
ただし、重量バランスが明らかに違います。柄の軽いX27は、ヘッドがより重いです。
さて、一番重要な使用感
かなーーり、大げさに言いますが、ゴルフクラブを振っている感じに近いです。
比較すると、450は、金槌。
450を使っているときは、ヘッドの重さを、コントロールして、玉に置きに行く感じですが、X27は、長いシャフトの先にあるヘッドを、ビシッと叩き付ける感じですね。
切れ味をもって、和斧に近いという人がいるのは分かりますが、ヘッドの重たい和斧はともかく、ヘッドが小さめの和斧ならではの、ヘッドと柄の一体感とは、またちょっと別な感じです。
多分、X15辺りだと、このしなり感はないのかもしれません。ヘッドがある程度重くて、シャフトが長いということがこの感覚の元だと思います。
いくつか、気になったこと。
まず、ヘッドが左右にぶれること。
柄は、中空の楕円形です。つまり、刃の方向前後には強いのですが、左右には、弱いようです。弱いと言っても、程度の問題ですが、木目の関係で、刃先が左右にずれていこうとする動きを、木製の柄ならば、押さえ込んでいける場合でも、X27は、そのまま、流してしまう感じがある。
これは、インパクトの衝撃を柄が吸収できるX27に対して、持ち手に伝えてしまう木製の柄という違いと言ってもいいと思います。
ただし、ヘッドスピードの違いも含め、X27の方が、「怖い」という気がします。
次に、跳ね返りやすいこと。
もちろん、比較の問題です。
写真の斧が立てかけてある、焦げた木を割ろうとしました。
これは、臼で、なぜか、焦げた状態でやってきた、多分ケヤキです。
なかなか割れないもの代表として、叩き込んでみました。
すると、2本とも割れはしないのですが、450は、刃が食い込んで、なかなか外せない状態になるのに対して、X27は、跳ね返るばかりでした。
これは、かなり意外でした。
食い込んで外せないのは、別に良いことではないのですが、とりあえず、刺さってくれる方が、楽です。
マジックアックスを買わなかった理由は、重たいからではなく、跳ね返るからでした。
跳ね返ること自体ではなく、跳ね返った後の、なんというか、体の反射が筋や筋肉を痛めそうでイヤなのです。
X27は、細身の刃なので、割れなくても、食い込んでくれるのかと思いましたが、シャフトの戻しのせいなのか、予想以上に激しい戻りがあります。
最後に、スピード。
ヘッドの軽い和斧から、450に移行したとき、ヘッドが重くて、コントロールが難しいと感じました。これは、意図しない方向に斧が吹っ飛んだときの話です。ただし、その分、ヘッドスピードが遅くなったので、なんとか対処できるだろうという感じがありました。
X27は、和斧より、ヘッドは重く、柄も長い、さらに、シャフトがしなる。450とは、別の意味で、コントロールが難しい感じがしました。
多分、慣れの問題もあるでしょうが、イメージとしては、バッターボックスで、ピッチャーの投げた変化球を、ゴルフクラブで打つ感じでしょうか？
ヘッドスピードは上がるわ、しなるわ。
予想できない動きには対処しづらい感じ。
伝わったでしょうか？
まとめ
ヘッドヘビーで、しなるシャフト。
とても特徴的な斧です。
ヘッドスピードが出やすい斧ですから、ワンランク上の斧の破壊力です。
その分、クセがあるので、使いこなすのが楽しいでしょう
なんといっても、軽いのに破壊力があります。
分かりやすいアドバンテージですね。
もう少し、使いこなしてみて、気になると言って取り上げた点が、気にならなくなるかどうか、しばらくしてから、また、レポートしてみたいと思います。
